7月29日(土)雨
午前8:13清水尾根パーティと別れ、ヤマさんとふたりで唐松岳を目指す。雨が降ったりやんだりの中、30分ほどで天狗山荘着。 山荘は廃業し、目下解体中だ。天狗山荘を過ぎると天狗の大下りだ。クサリ場連続、かなりヤバイ。途中クサリで体が振られ、ストッ クが折れてしまった。ストックはザックにしまっておけば良かったと反省してもあとの祭り。キレットに10:54着。これからは不 帰の険である。気を引き締め登りにかかる。一峰、二峰と身の縮むような難場を乗り切り、手足ガタガタ。14:35やっと唐松岳頂 上に登頂した。もう岩場はないと思うとほっとした。唐松小屋から空身の登山者がのんきに登ってくる。15時すぎ唐松小屋到着。ヤ マさんがテント場手続きをすると、「明日餓鬼岳ルートを下る方なら主人から話があります」と言われる。小屋のご主人が出てきて、 「祖母谷温泉から話は聞いている。念のため雪渓にチェーンソーで道を切っておいた」とのこと。ありがたいことである。小屋から数 10メートル下ったテント場にテントを張る。アルファー米にレトルトカレーをかけて夕食。6時に就寝した。
7月30日(日)曇り
ラーメンで朝食し、4:40出発する。途中の雪渓トラバースは唐松小屋ご主人のおかげで、道がカットされており、難なく歩けた。 感謝である。出発して10分ぐらいして、大キジを打つために、はい松帯にもぐりこみ用事を済ませ、再び歩き出したが、15分ほど 下ったところで腰のウェストポーチがないことに気が付いた。大慌てでもと来た道を引き返し、それらしき場所を捜索したが、いくら 探しても見つからず、時間がどんどん経っていく。仕方なくあきらめた。約40分のロスをかけてしまった。まだ先は遠い。祖母谷へ の道はハシゴありロープ、くさりありの難路である。その上、通る人が少ないためか、雑草が道を覆い歩きづらいこと、このうえな い。注意をして歩いていたのだが、6時35分、大黒銅山手前の斜面で足を踏み外し、崖を3mほど滑落した。ヤマさんにザックを引 き上げてもらい何とか這い上がる。自分ではわからないが、右側頭部を切ったようで出血しているという。タオルで鉢巻きをしてもら い出血を止め歩く。大黒銅山跡で清水尾根隊とトランシーバー交信。先方の声は聞こえるのだが、こちらの声は聞こえていないよう だ。銅山跡を過ぎると餓鬼山の登りとなる。登り2時間とのことだが、2ピッチ1時間40分ぐらいで登り切った。山頂で初めてヤマ 氏がセキ氏とトランシーバー交信に成功。清水尾根隊も大分遅れているようだ。餓鬼山を過ぎ、避難小屋、餓鬼の田圃と順調に下って いく。12:30に水場に到着。あと2時間かと思ったが、ここからが大変だった。急坂を沢筋に向かって下り、沢沿いに歩く。沢沿 いの急傾斜、雑草に覆われた岩石がゴロゴロした道が延々と続く。一歩足を踏み外したら轟々と音を立てて流れる沢に真っ逆さまだ。 疲れて動かない足を前に進める。ヤマさんに途中、途中待ってもらいながらヨロヨロ下る。水場から歩くこと2時間で祖母谷温泉の赤 い屋根が見えた。安堵感が身体中に広がった。(シマチュウ記)
餓鬼尾根組コースタイム
7月29日
白馬鑓温泉4:20→稜線(清水尾根組と別れる)8:08→天狗山荘8:45→天狗の大下り→最低鞍部(キレッ ト)10:54→唐松岳14:35→唐松山荘15:00→テント場16:00(幕営)
7月30日
テント場発4:45→忘れ物ロス(5:05~5:44)→事故(6:35~
7:03)餓鬼山9:53→避難小屋11:
03→餓鬼の田圃11:56→水場12:
39→1052m地点13:37→祖母谷温泉14:45 祖母谷温泉泊







コメント